今月の言葉

2025年2月

 

鼻の中の故障は“息詰まる”教訓

鼻の中の疾患といえば、蓄膿症、鼻タケ、鼻づまりなどがありますが、この患いをする人は、ともかく“気が強い”のであります。自我が強いと言った方がわかりやすいかも知れません。
自我が強いというのは、淋しい心の動きであります。淋しい心の動き、それが強い自我となって現れる。それですから行き詰まるのであって、真理がそうなっております。鼻の中の故障、これは“息詰まる”教訓 であります。

鼻は顔の中心になっており、2つの穴がついています。右の方に故障があれば過去のこと、左の方に故障があれば将来のことを教えられているのであります。これは鼻だけのことではなく、肉体すべてにおいてそうであります。左を患えば先々こうなってくるよと、前知らせを教えてくださるのであり、右を患えば、過去のあやまちを教えてくださっているのであります。

ですから鼻の中の右を患えば、自我を出し過ぎたなァ、人の言葉を軽く聞いて聞き流しておったなァ、正しいことを教えられたのに間違って受け取っていたなァと反省してください。 左の方に患いあれば、将来は悪説を聞いても悪く取らす、いいように受け取っていくようにと、尊い教えをいただいていることを感謝してください。
感謝で鼻の患いをいただいておりますと、中耳炎になるところを鼻の故障だけで済むのであります。

鼻、のど、頭痛…といった首から上の患いは、話を十分にせず、また聞かずに、聞き違い、 取り違い、勘違いをすることが多いので、そこをよく勉強するようにという教訓 であります。一言で尽くせば“言葉の交流”の勉強であります。

(出居清太郎著『誠書』第1巻より)