12月26日
よきことは何時の世までも輝きて世の人の為なるぞ尊し
人は常に善行を重ねていけば万人から尊敬し愛されることになります。どんな人でも人に嫌(きら)われ、倒され、誤魔化されることの好きな人はない筈(はず)であります。迷うまいと思って迷い、幸福になろうとして不幸になり、希望を失う様なことが繰り返されるのは、常日頃善行を重ねていない証拠であります。人を足場にして渡り、人の名誉や富をだしにして悪事をしたり、又、名誉や富のある人はそれを笠にきて人を侮(あなど)り、誘惑する様なことの多い世の中であります。誤魔化し多く、迷信の多い人の世は、お互い同志、倒したり倒されたりを繰り返し、誠に醜い姿であります。この様な世の中で善行を積み重ねていくことは容易ならぬ苦心と努力をせねばならないのであります。