日々のみおしえ - 12月21日

12月21日

過(あやま)ちを他人のことと思わずに見る聞く度に我も改む

人の過ちを見て其の人のみを責めず、見ること聞くことは相互いに教え示されるのでありますから、我も改め反省することを忘れてはなりません。過ちを教えて戴けることは物を戴くよりも尊いのであります。人は生きることのみに捉(とら)われて居りますと、言葉が働いて囚(とら)われの身となります。鎖につながれて牢獄に行くのも囚われることであります。見る聞く度に雑音や迷信に拘泥する事は片寄ることであって、肉体は健全でも片輪であることを知らねばなりません。片輪であればとらわれることになり、拘泥することになり、自我心強く、わが意を通す様になります。見る聞く度に凡(すべ)てを気にかけず、良い方に良い方に考えられる様に修養すべきであります。