12月18日
仕合わせは己(おの)が心の持ち方でよきに悪しきに変わり来るなり
お互いに心の中は目にも見えず手にも掴(つか)めません。無限でありますから形に現れて来ませんと其の場では分かりません。心の持ち方、使い方は、鏡に映る様にいずれの日にか肉体に現れ、物の交流に現れてまいります。心の動きが肉体の動きに現れることは事実であります。常に心を修め、小さい親切から善行の蓄積に励み、努力をせねばなりません。心を修め身の行いに由って、善きに悪しきに決定して参ります。世の中の人の生活には限りがありますが、其の日暮らしの貧しい家庭であっても和気藹々(わきあいあい)と協力融和し、美しい家庭が数多くあります。名誉や富がありまして華やかな生活をしている様でも、心の中は地獄の様に悩み苦しんでいる家庭も少なくありません。