12月13日
如何(いか)程に自慢高慢したとても奉仕をせずば落ちぶれてゆく
人は成功しようとして学問を修め、努力して幸福になりますと、自分一人の力で成功した様に自惚(うぬぼ)れの心が湧き出て、人が不足に見えたり思われたりする様な心になり勝ちであります。どんな足らない言葉でも聞き直し、見直し、味わっていけば、心の糧になることが沢山にあります。お互いに自己の利益のみを計らず、他人に利益を差し上げ、その余徳を戴く心を持たなければなりません。キリストが「己れの欲するものを人に与えよ」と教えて居りますが、与える心にはなかなか容易になれません。人の生活には迷い苦しみが多くなりますと、大事なことも大切なことも忘れて、行き詰まり悲しみますが、かかる時こそ奉仕の心を養って実行に邁進すべきであります。