12月7日
そなえても油断をすれば迷い来て幸なる道も踏み外すなり
日夜努力し乍(なが)ら不幸に陥(おちい)り、嘆(なげ)き悲しむことの無い様に、一日も早く改め反省し、実行していくことに心がけねばなりません。人の行いは足らない処が多く、先ず言葉にしてもその出し入れ、使い方は自由でありますから、悪説を唱えても悪いとも思わず、無関心の人が多い。肉体の交流も、大事な所へはいかず、自分の心に叶う様な好きな処へは通う等と、間違っていることも知らず、又物の交流も、有るから無いからという様な区別をして、出すべき時に出さず、出さなくともよい時に出したり、他人が不自由をしているから可愛想だからと思って差し上げたりして、戴いた人の重荷になって、却(かえ)って不幸にさせたりしております。