12月3日
何故ならん何でこうなる悩むのは大事を忘れ不平のみかな
人知で計ることは幅も狭く奥行も浅い。それ故に人知だけでことをなそうとすれば悩み苦しみは重なり、それを生活から切り離すことは困難であります。人の心の迷い程危険なことはありません。家庭も国家も迷信を取り除くことが出来なければ亡んでしまいます。迷信を例えて言うならば、暗夜(やみよ)の道を歩くようなもので、誠に危険であります。迷いを打破し、卑俗なる奇蹟の存在を否定し、純真無垢で、動揺顛倒(どうようてんとう)することの無いように修養実践しなければ、正しい美しい生活をすることは出来ません。人の心の中にはあらゆる理想がありまして、よきに悪しきに動いて参ります。善いことと悪いことの正しい判断が出来るように心掛くべきであります。