日々のみおしえ - 12月1日

12月1日

争いは利害の為に数多し元は借り物悟りましませ

何時の世も争いは続いて悩み苦しみが転回されて居ります。どんな人でも自ら好んで争う人は少ないと思います。争いの原因は言葉の交流、心と心の対立、人と物との交流から貪欲が出て参りまして、昔も今も殺したり殺されたり、だましたりだまされたりしております。嫉妬心という恐しい心が湧き出て来ることが争いのもとであります。生きる為には手段を選ばず、利益になることならば尊い肉体を亡ぼして迄も生命財産を奪い取り、斯様(かよう)な行いをしながらも生きることに恐しい苦心と努力をして居ります。形ある物は借り物であることを理解するならば、多少でも争いは無くなるのでありますが、借り物の自覚が出来ない人が多いのであります。