11月27日
実行を自我の心でなす時は徳にもならず進歩なさらず
人は、明けても暮れても生きていかなければなりません。それ故に、衣食住を求めるには学を修め、業(ぎょう)を習い、自我の心を取り去り、誠の業(わざ)を怠ることなく、誠実に実行せねばなりません。そして活かされる御恩に報いる為には、己れを虚(むな)しうして奉仕の志を忘れてはなりません。同じ実行をするにしても、我執貪欲の心で実行しますと、結果として破壊され、自ら滅亡して参ります。我のみが正しく不自由がないと申しましても、我のみの働いた功績ではありません。天地の慈愛によって活かされ、人知人力の協力によって現在の環境に恵まれたことを悟らず、自己の勤労によってこの様に立派になったと思う様では、自己主義、自己満足で、勝手気儘な心であります。