11月21日
腹も立つ不平不満を改めて清く明るく暮らしましませ
常日頃、腹を立て、不平不満を心に抱いて居りましても、人の作った法律では咎(とが)められません。なれども天地の法理から申しますと如何(いか)に重い罪になるか、ということを教えられないものですから、毎日の様に腹を立て、不平不満の心で活動している人が多いのであります。不平不満を言うことは、譬(たと)えて申すならば、薬罐(やかん)の中に泥水を入れて畳や座布団に零(こぼ)して歩いたり、新しい襖(ふすま)や障子に落書きするようなものです。腹を立てるということは、他人の美しい心を濁し、又心を惑わし、破壊し、傷付けることになりますので、重罪であることを悟れば容易に腹を立てることは出来ません。一層心を広くする様に修養すべきであります。