日々のみおしえ - 11月16日

11月16日

苦しみて落ちぶれて行く人達も天の恵みはそれぞれにある

人生生活は上を見ても下を見ても限りがありません。それ故に我が身を省みて身分に応じた生活を喜ばなければならないのに、それが出来ず、争いからねたみ、そねみとなって心に迷いを生じ、苦しみを重ねて、気の弱い人は悪友に誘惑され、自分自身から心を汚し、不仕末をする様なことが多い。狐が自分で穴を掘って入る様に、人も立派な教育を受け乍(なが)ら自分で穴を掘って入る様なことをして居る人も多いのであります。天地の恵みを戴いていることも認識せず、父母の慈愛を受けていることも、大衆の恩に浴していることも知らない為、感謝も出来ず、世を恨(うら)み、人をそねんで此の世から遠ざかり、人から嫌(きら)われている人は充分反省して改めるべきであります。