11月10日
身にかかる事の善し悪しありしとも己(おの)が心を常に改め
人体は科学的に一分一厘の狂いも無く組織されて居ります。それ故に肉体が故障すれば、科学的の治療が始まります。人として肉体の苦しみほど不幸なものはありません。精神の悩みもそれ以上に又苦しく、大なる不幸であります。肉体は精神によって自由に動かされるもので、精神が病めば肉体も病み、精神と肉体は陰陽と同じ様で、天地、父母、親子の如(ごと)く切っても切れぬ、離すことの出来ない一体のものであります。天と地、父と母、親と子が離ればなれになるから精神の悩みとなり、肉体に故障が生ずるのであります。宗教人が常に合掌することは、天地合体、万物一切の和合を示し、相協力して円満にことなすことを教えられ、実行しているのであります。