11月7日
善行を常に重ねて怠らず誠の道に進みゆかなん
人の生活に悩み苦しみが次から次と現れて来ることは、実行しながら何の利益もないわけであります。幸福を希望しない人は一人も無い筈(はず)であります。物心共に恵まれていくにはどうすればよいのか。人は、常に善行を積み重ね誠実に働けば幸福になれるということを、知っている人もあり知らない人もありますが、実行している人は幸福になって居ります。実行して不幸の続く人は、自己の我を通し、自己主義、自己満足の心から天地の理法を弁(わきま)えず、人の力のみで為そうとする所に無理があり、幸福が破壊されていくもとがあるのであります。己れを虚(むな)しうして徳を積み徳を及ぼして実行すれば、いずれの世にか幸福になれるのであります。