日々のみおしえ - 10月20日

10月20日

神の道知りて話して話せども実行せずば何の甲斐なき

宗教人は常に神仏を信じ、神仏のみ心を人に伝えて居りますが、神仏のみ心を取り次するだけの人格を完成しようという心構えがあるでしょうか。人徳を重ね、終生の奉仕として神仏に仕(つか)える忠実さが少ないと思います。若(も)し忠実さがあるならば、宗旨宗派を作り、我のみが自由な行動を取り、争う様なことは絶対に無い筈(はず)であります。真の宗教人であるならば、万教(ばんきょう)に帰依して、人種国籍信教を問わず、一致団結して万人の救済に全力を尽くすべきであります。今日(こんにち)の様に世は乱れ、人心の悪化がますますはげしくなって参ります時、神仏を信じ、み教えを伝える宗教人の責務は重且(じゅうか)つ大であることを自覚しなければならないのであります。