10月19日
良き時も悪しき時にも油断なく徳つむ為に努力ましませ
地球の運行は絶えず回転して居ります様に、人の心の動きもよきに悪しきに変化しております。見る聞くことが怒りとなり、不平不満となり、或いは喜びに変わって参ります。人の生活には心身の患い程苦しいことはありません。苦しくなってからその苦しみを逃れようとして急ぎ、迷う為に、一層悩み苦しみが重なって参ります。心身の悩み苦しみを少しでも軽く平安にする為には、常日頃健康で、名誉にも富にも恵まれている時から終生の奉仕に全力を尽くすべきであります。人は、気随気儘(きずいきまま)な心から、神仏を否定し、我が身可愛いとのことのみに捉(とら)われて威張り高振り、足らない人を批判して自我を通して居りますから、結果として心身の悩み苦しみとなり、教えられるのであります。