10月16日
言葉のみ如何(いか)に上手に話せども我欲があらばなんの甲斐なき
言葉は魂の響きでありまして、心の使い方、持ち方によって発する言葉が美しくもなり乱れもするのであります。如何に立派な発音を出しても、魂が汚れ混乱しているならば、他人に響く力や愛は良い様に浸(し)み込んでいかないのであります。それ故に、一言の言葉が、出し方によっては仇(あだ)にもなり喜びにもなりまして、人と人との交流の時等には言葉の出し入れが如何に大切であるかということがわかるのであります。常に言葉の出し入れ、即ち使い方に注意をし、魂を磨き太らせ、広い暖かい根強い心を養うて、真底から忠実に言葉が出せる様に心掛けなければなりません。言うことと行いとが一致して狂い無く、間違いの無い様にする為には、常に修養を怠らぬことであります。