10月7日
良き時は凡(すべ)ての事に油断して誠の道も踏み外すなり
常日頃、健康であり、家庭は円満で、事業の発展している間は、天地の恩恵等に対して無関心でいる人が多い。人は生きることのみに努力して、活かされて居ります大恩を忘れ勝ちであります。それ故に己れがという我を取り去り、素直な心になるのには容易ならぬ苦心と年月日が掛かります。素直な心を養うのには、先ず活かされている大恩を自覚せねばなりません。同時に神の子であることを自覚して終生の奉仕に努力する心がけこそ素直な心なのであります。それ故に神仏に奉仕する誠の心は最上の実行であり、生きて行く為の義務であり、責任であります。之(これ)を怠れば、悩み、患い、苦しみというものによって教えられるのであります。