10月6日
み教えの徳を畏(かしこ)み行えば禍(わざわ)い転じ福となるなり
昔も今も聖者の教えは少しの偽(いつわ)りもありません。故に、信じ行えば人の生活に必ず狂いはありません。人の生活には偽り多く、迷いも多い所から、動揺顛倒(どうようてんとう)して悩み苦しみが現れて参ります。雑音が多く、嘘(うそ)を言うて他人を泣かせ、万人に迷惑をかけることなどは悪いと思い乍(なが)ら行って居ります。又、知らぬ間に無関心で行っている人も多い様であります。生きる上に心身の患い程苦痛なものはありません。一日も早く各人が非を改め、反省する様にと、悩み苦しみを与えられるので、決して神仏は人に対して苦しみを授(さず)けるのでは無く、戒(いまし)めであり、早く善行を積み重ね、役に立つ立派な人にさせる為の注意であり、愛であることを悟らなければなりません。