日々のみおしえ - 9月11日

9月11日

種蒔いて刈り取る迄の努力こそその人達の徳になるなり

世の中は知恵や学問のみでは生きられもせず活かされもしません。生きて活かされる人の身は、浅はかな軽はずみの行いをして居りますと進歩もなく、建設が出来ましても完全なものは出来ません。ましてや人格を作るということは一生かかっても不可能であります。人の身は疲れた時に油断があるもので、誘惑されたり、人が見て立派な人であり乍(なが)らその人が人を殺したり、人の積み重ねた富を奪い取る様な行いを見受けます。一日一日と生活をしていく人達は、よく修めよく学び過(あやま)ちを起こさず、若(も)し過ちを犯した時は直ちに改め反省して、万人の協力を求め、許して戴ける様にせねばなりません。それには常日頃、誠実に且つ信用を得られる様に努力して置かなければなりません。