9月10日
お互いに病む程辛(つら)いことはなくそこで心で心改め
世の中には悩み苦しみや迷信を打破することの出来ない人が多い。迷信程恐しく危険なものはありません。危険を除き、悩み苦しみを解消して行く為に神仏の加護を待つのはよくありません。神仏をだしにして、迷っている人を侮(あなど)り、自らも頼みます願います等という様な心ではなりません。神仏に頼み、目上の人にお頼みする以上は、誠心誠意凡(すべ)てを捧げ、己れの意を用いることなく、無条件でお頼みしなければならないのであります。己れの意を用いて頼むことは偽(いつわ)りの頼み方であります。汚れた心をもち、我執と貪欲の卑(いや)しい心で頼んだ所で聞いて戴けないのは理の当然であります。それ故に、人を愛せば我も亦愛されるという、この道理を知るのみでなく実行すべきであります。