8月21日
炎熱(えんねつ)はよろずの甘露産み出して実りの秋を楽しませゆく
熱は愛情であり、万物に授(さず)けられる甘露であります。甘露は生物の栄養分であって、甘露のない時はやせ衰えて参ります。人と人とが交際するにしましても、愛情のない人は寂しく悲しく、団結力が少なく協力出来ないのであります。あの人は熱意がない、愛が無い、親切がないと言うのは、甘露、即ち栄養分が足らないのと同じことであります。物を見ても良い悪いがあり、人の言動にも大なり小なり善悪があります。人の言動を見聞きして、何事も良い様に解釈し、教科書として自己の人格を高める糧とすることです。良いようとは即ち栄養であり、栄養は万物が成長して行く糧であり、これにより人の生活もよりよく幸福になって来ることは事実であります。