8月17日
天恩と人の御恩を忘れずに奉仕の業(わざ)に尽くしましませ
人は活かされている大恩(体温)に対して常に無関心であります。生きることのみに懸命で、御恩になったことさえもお返し出来ない人が多いのであります。天恩の尊さを自覚するのは容易なことでなく、又知ってい乍(なが)らお返しの実行の出来ない人も多いのであります。人の恩恵を知り乍ら御恩返しが出来ていない為に、如何(いか)に努力し苦心しても酬(むく)いられないのであります。又拝借したものを御返しもしないで成功する筈(はず)がありません。成功しようと思えば、大恩を忘れず、人の恩義を自覚し、終生の奉仕に誠心誠意の実行をせねばなりません。成(誠・生)はまことであり、生きて活かされる尊さであります。功(孝)は功績であり、親孝行であります。凡(すべ)てを捧げて迷うこと無く、疑うこと無く、神に仕(つか)える誠実さをもって進まなければなりません。