7月29日
良き種を蒔いたからとて高振らず謙虚な心常に忘れず
人と人とは謙虚な心と姿をもって交流しなければなりません。疑いの心を持ち、恐れる様な心や態度で接しますと他人から誤解されます。誤解したりされたりするのもお互いの精神にあるのであります。思えば思われ、打てば打たれ、仇(あだ)すれば仇され、人の心の想念は善きに悪しきに、目には見えませんが偉大な力を持っているものであります。五分の虫にも魂があるとか、人の念ばかりでなく、鳥類に到るまで強い念を持って居ります。牛や馬は殺されて人が生きる為の栄養になって居りますが、其の念を悲しませず慈愛の念を送るべきです。かかることを生きる為の営業としている人が、牛や馬が殺されて喜んでいるのである等と、我が意を用いた勝手気儘な心で過ごして居りますと悪い念がふりかかって参ります。