7月26日
言葉のみ知りて話して話せども徳なき人は幸にならざる
万物是誠であります。誠を換言すれば神であり仏であります。目標もなく、根拠も無く、教え導かれることも無く、我執貪欲で進む様な人であるならば、一時は良いとしても何時しか破滅することは理の当然であります。物知りや利口になることが悪いと言うわけではありませんが、世の中は権力や富だけでは生活出来難いのであります。牛車をひいて大道を歩む青年も、田に鋤(すき)鍬(くわ)を持って土地を耕し種を蒔き、労働に従事する農夫も、それぞれの役割を持って、人が生きる為に努力をして戴いているのであります。車に乗って走っていても、或いは歩いていても、その人達の勤労に対して尊敬の念を忘れる様ではなりません。見ず知らずの人でも、自分の生活に陰となり陽となって後援して戴いていることを知らねばなりません。