7月6日
目に見えぬ心の中を清めつつ誠の道を修めましませ
目に見えぬ心の中は、塵(ちり)や埃(ほこり)によって絶えず濁したり濁されたり、傷を付けたりつけられたり、又自らも傷を拵(こしら)えて居ります。我執とは、自己主義、自己満足の心で、神仏を否定したり、尊敬と信頼の足らない心であります。貪欲とは、自分の徳の分量も弁(わきま)えず、知恵も力も富も名誉も、先祖代々より現在に到る迄の善行の蓄積によって貸し与えられるものであり、その人が借用している様なものでありますのに、それを乱用し、我が物と信じ、無理無駄に交流し、思い違い、取り違い、間違いを起こしても気が付かず、改めも反省もせず、見れば聞けば、欲しい惜しいで、差し上げるものも差し上げず、終生の奉仕もせず、我さえ良くばよきことと人を侮(あなど)り、天地の法理に逆(さか)らう心を言うのであります。