日々のみおしえ - 6月27日

6月27日

苦しみも春夏秋冬あるように悟るが為に身に受けるなり

地上に春夏秋冬がある様に、人生生活にも苦楽が繰り返されます。苦しいからといって思いつめ、人の行いを見、言葉を聞いて迷わず、他人を良く見直して、悪い所を見たり聞いたりした時には、それを教科書として学び、良きことは手本とせねばなりません。又喜びが現れた時には自惚(うぬぼ)れず、万人により以上の奉仕を忘れてはなりません。今日一日の食糧があれば一日だけは平安でありますが、明日という日の為に一日一善の心がけが必要であります。一食の茶碗に盛った飯は一膳と教えられてあります。一ぱいの飯を戴いたら一つ良い行いをせねばならず、一日六ぱい戴けば六つの善行を重ねなければならないと聖者は教えられて居ります。所が飲食することに懸命であって、善行は辛(つら)い苦しいといって実行しない人が多いのであります。