日々のみおしえ - 6月26日

6月26日

苦しみを早く逃れて行く為にあせる心は無理となるなり

如何(いか)なる人でも苦しい時に「感謝しなさい」と教えられますと、それに疑問を持ち反駁(はんぱく)をして来るのが理論であり理屈であります。神仏というものは、苦しみ悩みのある時には救って下さるということを信じて居る為に、疑問を持つ様な心になり勝ちであります。艱難辛苦(かんなんしんく)の時に早く救って戴き度いと心が動き、神仏に頼り、人に救いを求める心も悪いというのでは有りませんが、先ず頼む前に改め、反省する余裕を持つことが大事であります。苦しみを早く逃れたい、助けて戴き度いと弱い心になるから、願う心、頼る心が先になるのであります。頼みを聞いて戴くには、常日頃良い行いをして、如何なる場合も救って戴ける様に信用がなければなりません。一日一代であると信じ奉仕に心掛けることこそ肝要であります。