日々のみおしえ - 6月21日

6月21日

無理やりに通す心はよけれどもいずれの時か亡び行くなり

人の為(な)すべき業(わざ)にはどうしても無理が重なって参ります。自分の毎日やっている業が無理だと知りつつ、せねばならぬ様になり勝ちであります。しかし人が見て無理の様でも、自分には無理でないこともあります。無理である無いは人から判断出来ぬ場合もあります。自分で自分を知ることは一番たやすいわけで、実行は出来なくとも、している業が良いことか悪いことかは我が心にはほぼ分かっている筈(はず)であります。知らずにしていることも数多いが、聞いて学び、体験して悟り、知ることだけはよく知って居る場合もあります。悪いことと思い乍(なが)らもそれを通す心あり、知らずに通す心ありで、善し悪しの見分けがつかない為に立派な指導者の教えをうけ、又自らも修養して、正しい判断をし、実行すべきであります。