日々のみおしえ - 6月17日

6月17日

人の世に争い絶えぬそのことはよろずの恩を忘れいるかな

人の世は、この世開闢(かいびゃく)以来乱を起こし、権力の争いは絶えず次から次へと繰り返されて居ります。人が生きて行く為には権力と富だけでは不可能であります。神仏を否定し、聖者の教訓も守らず、実行もせず、尊い人を敬(うやま)い愛することもせず、尊い製品を軽んじて取り扱いする様な心持ちでは、争いは絶えません。争いを滅(めっ)するには、聖者の教訓を守り、誠を捧げて実行する以外に道は無いのであります。尊い人も徳を自ら削り、万人から尊敬されない様な不道徳の行いを続ける様ではなりません。尊い人はより以上懸命に努力をし、己れを虚(むな)しくして徳を積み及ぼし、終生の奉仕に誠心誠意の実行を励んでいかなければならないのであります。