6月14日
神の道悟りて尚も人の道学び修めて人の人たる
何を為(な)すにも不安な時代には、神の道を説き人の道を踏み行う様に導いても、人の心が悪化して居ります為に受け付けません。丁度、石に石を投げつけた様に、導いた言葉が跳ね返される様な状態であります。言葉等でいかに神仏の慈悲を唱え、聖者の訓戒を説き聞かせても、迷信と侮(あなど)り、聞き分け出来ぬ今日(こんにち)の人達であります。又神の道、人の道を説き聞かす人達の人格、即ち積徳も足らず、行いも不充分の為、かえって逆コースとなります。導かれる者も、指導者に対して、あんな行いをしている人にはついて行かれない、教えられても信じられないという心になっている人が増加しました。子は親を侮(あなど)り、親は子に自由を与えず、親子の仲でも信用の出来ない様な世相であります。