6月12日
人の身も苦労艱難(かんなん)あればこそ魂も磨かれ徳も積まれる
人は一生一代かかっても人格を完成させるという様なことは不可能であります。なれども日夜心掛け努力することが肝要であります。お互いに国を治め、身を修め、自己の魂を清め、良い行いをして国家の建設に、家庭の融和に、社会の構成に、平和世界の顕現に貢献することに懸命でなければなりません。小さな家庭を建設するにしても、破壊した道路を改善して行くにしても、万事万端建設するには人の労苦が無ければ出来ないのであります。先ず形あるものを建設していくには、人の協力と融和が無ければ出来ないのであります。それ故、人格を高め乍(なが)ら己れを虚(むな)しうして終生の奉仕に心がけ、万人から尊敬され愛され、総ての建設に協力する人こそ尊い人といわれます。