日々のみおしえ - 6月4日

6月4日

災いを常に改め見直して協力互助の心もたねば

お互いに災厄(さいやく)の出て来ない様に注意をし、協力をし、努力をせねばならぬということは、各自弁(わきま)えていることでありますが、現れて来なければ気が付かない。現れる迄に良し悪しの種を蒔いていることを教えて下さる人があってもそれを聞き入れず、聞き入れても信じて行っていけない人が多い。利巧で物知りな人や立派な人は沢山に居りますが、実行をする人は少ない。知るのみ言うのみで、学びの道に誠意があっても、行う道に誠意がなければ花は咲いても実る所まで参りません。種を蒔いても花咲き実る迄に落ちぶれて、其の苦心に、諦(あきら)め、悲しみ、恨(うら)み、そねみ、怒りを持つ人もあり、或いは花を咲かせる所まで努力をしても、実行して実らせ、万人を喜ばせる所迄辛抱出来ぬ人も沢山にあります。誠に悲しむべきことであります。