6月2日
無理やりに通す心は不利の基心新たに広く根強く
人が生活を築き、生活の安定を計り、住み良い国家をつくり、家庭を営んで行く為には、何時の世にも革命、改革、改造と事変が起こり、最後は大戦が起きて、又次の平和をつくるという様に、繰り返し繰り返し行われております。無理と思い乍(なが)ら、悪いと思い乍ら、知り乍ら、お互いに争いを続けて居ります。言葉では仲良く平和を唱えながら、心の中では仇討ちの様な心を働かして居ります。人の生活の表面はうるおいがあって真に美しい様でありますが、裏面に入りますと誠に醜い行動があります。舞台に現れる役者ではないが、楽屋と舞台の行動とは天と地との隔たりがあります。人の生活も油断をしておれば誘惑をされ、正しく強くと言い乍ら仇敵(きゅうてき)現れ、誠にむずかしい苦労な人生であることを痛感致します。