日々のみおしえ - 5月31日

5月31日

真心と思いなしたる業(わざ)でさえ人に悪説言われ行くなり

人は悪人であっても食べずにもおれず、裸はだしでも居られず、又衣食住に不自由をさせて山や川にほうり出して置く訳にも参りません。人の行いが悪いから、人の心が迷っているから、衣食住を与えないという法律もありません。心の動きが生命財産を奪い取ろうと考えても、心の中で思っているだけでは罰することは出来ませんが、行いに現した時に初めて人の作った法律によって戒(いまし)められるのであります。衣食住のみに努力するならば鳥畜類と同じであります。幾千年前に釈尊が現れ、魂の腐敗を改めさせ、法の道を説いて仏教をひろめ、又キリストが現れて神の道を教え、人心の教化に一切を捧げてこの世を終わるなど、仏神の道を拡め、精神の悪化を善良に導く為に聖者は苦心されてまいりました。