日々のみおしえ - 5月30日

5月30日

苦しみも長い事ではない程に努力の中に光りかがやく

科学は著しく進歩向上して居りますが、人の心は科学に引き比べて天と地との違いがあります。科学の進歩につれて人の心も人格の完成も伴うて行くことが天地の法理であります。何故に科学が進歩して、人格や人心が科学と伴わないかと申しますと、人は生きる為に食糧を作り、必要な物体をつくり、生きる為に食糧を加工していく機械と、物の交通運搬に便利の良い機械を発明し、作り上げることが、現実に最も必要であり、特に肉体を養う食糧は生きる為に一日として無くてならない物であったからであります。それらの点から、科学が進歩して行くのは理の当然であります。精神面の向上や人格完成は不十分であっても、科学ほど必要とされなかった為であります。