日々のみおしえ - 5月24日

5月24日

喜びを先に捧げて行く人は苦難の時も救われてゆく

人の生活に於いて、物心共に恵まれない時に、物心両方面を恵んで戴きたいという様な軽卒な考えではなりません。苦しい時の神頼みや、人に頼る心は誤った考えではありませんが、如何(いか)に物心共に恵まれないといっても多少は恵まれている筈(はず)であります。神に頼み人に頼る心だけでなく、物事の考え方、悟りように依っては、健康な身を授(さず)けられ、目が見えるのも、鼻が 頽(くず)れないのも手の指が満足に動いて居るのも、恵まれているのだということが自覚されるのであります。一枚の薄い布団にもせよ、やすまれ、一日パンの一切れでも戴ける身分であるならば、それに感謝が無ければなりません。物心共に恵まれる、恵まれないということは大小の差であって、改め反省して努力すれば必ずや年月日が経つうちに喜びは与えられます。