5月17日
迷信を打破する力養へば迷いもせずに無難なりけり
人の心の動きというものは、見たり聞いたりする度に、善きに悪しきに変わります。又物の交流に於ては誠に変化が多い。心の持ち方、使い方によって肉体を亡ぼし、懸命に貯えた富も無駄にして失う様なことになります。この心の悩みが迷信となり、迷信は家庭や国家を破滅させる虞(おそ)れがあります。自分自身で正しいことと信じ、迷つていることを知らずに過ごしている人も数多くあります。人の知恵では其の場のことは分かるが未来のことは見通しがつかない。それ故にこの先はどうなるだろう、現在どうしたらよいかと考えることが常に繰り返されて居ります。どうしたら良くなるかと思う心は持たねばなりませんが、迷い心からどうしたらよいかと思うのは、ますます心の迷いとなります。ただ心身を清めることです。