5月13日
導くは何心なく成し遂げてさきの先まで無駄を思わず
お互いに教えたり教えらりたりして協力をする間に、最後はお互い同志が争いを生じ、仲良しが敵(かたき)となる様なことが出来てまいります。仲良しが敵となるのは過去に於ての因果(いんが)の理法であって、人の生活には絶えず繰り返されて居ります。親子、夫婦、兄妹と結ばれた縁の近い人達の間でも、次から次と不和となり、離れ離れになって悩むことは、相互の理解が足らない為であり、毀(こわ)れて行くことは我執貪欲の現れであります。神の道を自覚し人の道を踏み行っていけば、こんなことは無い筈(はず)でありますが、自己主義、自己満足、即ち自己を中心として生活をして行くから、ねたみ、恨(うら)みとなって、縁ある人や恩人を敵と思い不徳を重ねる様になるのであります。