5月6日
何ごとも学ぶが為に現れて其の人達に徳を積ませる
森羅万象悉(ことごと)く学ぶが為につくられております。言葉があり、文字があり、それによって人を教えたり、又あらゆる物体の研究がなされるのでありますが、それらのことは誠に得難い人でなければ出来ないことであります。風があり雲があって、風のまにまに雲は走り、春夏秋冬があって季節はうつり、くるくる変わる世の中に生活して居りますが、万物無用の物は有りません。害虫は無用の様に思いますが害虫を食糧としている鳥もあります。どんな汚物でも肥料となり役に立って居ります。見たり聞いたりして学び修め、日夜出て来ることは、その人達の知恵によって学び、努力によって修め、良い行いをして万人から喜ばれる様にしますと、この喜びの蓄積が徳となるのであります。しかし真の徳を残して喜ばれる人生生活は実に得難いものであります。