5月1日
今笑い今悲しむ時あれどすべてのことは道を教える
常日頃、人の生活には喜びも悲しみも出て参ります。喜びの時には歌い、笑い、舞をするという様なこともありますが、悲しみの時には言葉もなく只茫然と黙礼する位のことであります。ただ何心なく、幼少年時代には笑いが止まらない様なこともあります。年を重ねてこの世から旅立ちあの世に行こうとする老人でも、笑ったり、歌ったりすることは、若い人の心と同じであると思います。年は重ねておっても心は変わらず、いつも若い青年時代の心を持つ人が多い。しかし笑う時にも悲しむ時にも凡(すべ)てを弁(わきま)え、喜びが重なる様に努力をする人は少ない様であります。言葉では感謝をしなさいと伝えますが、我が身の不自由な時には感謝が出来ません。すべて出て来ることは教科書と思わなければなりません。