4月27日
喜びを常に重ねて通るなら悩める時も無難なりけり
人の成功を妬(ねた)み、恨(うら)んで、人をおとし入れ、誘惑しようとすれば、我が身の喜びも、成功も打ち破られて参ります。あの人に誘惑された、あの人の為に失敗を重ねたと、一生涯恨みを持つ様な心の持ち主も数多い様でありますが、自分は覚えなくても、何百年の過去に人の喜びや成功を妨げて来たことは間違いありません。昔も今も蒔いた種は生える、之(これ)は事実であります。又蒔いた種と雖(いえど)も他の人から知らぬ間にほじくり出される、即ち妨害されることもあります。何も悪いこともせぬのに何故こんな苦労をするのかと言う人は、知らぬ間に種をほじくられ、妨害されておる人であります。かような点をよく改め反省して努力をす可(べ)ぎであります。