日々のみおしえ - 4月20日

4月20日

己れのみ誠の道と思えども過去世(ぜ)の因(いん)を知るや知らずや

何を為(な)すにも信念がなければならないと人は言いますが、信念とは只岩石の様な、鉄棒の様な心を言うのではありません。堅い心、揺ぎの無い心だけでは、自分の心で決めた信念でありますから、他人から嫌(きら)われ、仇(あだ)をされ、失敗も多く、最後は不幸に陥(おちい)る人が多い。信念とは、暖かいつきたての粘り強い餅(もち)の様な心、どんな汚物も浄化する日月(じつげつ)の様な、風の様な、自然に湧き出る湯の様な心で、尊く、得難い心構えであります。自分独りが誠の道に適(かな)えば、祈らずとも神は知っているという様な慢心した心であるならば、必ず最後は落ちぶれて悲惨な境遇になります。真の信念、永久に変わりなく無限の徳と力と愛を備えた信念を常に養わねばなりません。