日々のみおしえ - 4月19日

4月19日

勘違い取り違いする心なら為(な)す可(べ)き事が取り違いくる

常日頃、見る聞くことを誤りますと、何もかも取り違い、聞き違い、勘違いになりまして、最後は精神的には気違いとなり、精神病者と名付けられます。病院に入院して治療を受ける人のみが精神病者でなく、健康な肉体を持っている人でも、言葉の聞き違い、肉眼で見て見違いすること等は、迷いとなり、正しいことも曲ったり、或は又、角に見たりして思い違いとなることが多い。物を見たり、話を聞く時には自分の徳の分量を自覚し、心が清められているかどうか、乱れているか迷っているか、其の点を自ら冷静に考えて見なければなりません。只、人の言動を見て善し悪しを判断するだけでは、相手の人に対して迷惑をかけ、争いの因(いん)を作り、不愉快の思いをさせ、自ら不幸になり勝ちであります。