4月18日
艱難(かんなん)や苦業の道がありしとも協力互助の実を示せよ
人の肉体は限りがあります。なれ共魂は永遠のものでありまして、無限の力を持ち、愛を持ち、徳の現れであることを自覚せねばなりません。目に見えたことのみに心は奪われ易いが、目に見えない所に偉大な徳も力も愛もある事を悟らねばなりません。形ある物のみに心が奪われますと、現れが消えた時には悲惨な心に陥(おちい)って、歎(なげ)き悲しまねばなりません。物を紛失したり奪われたりした時の心は誠に寂しく悲しいものであります。それは物だけの力に頼っているからであります。如何(いか)に困難や苦労の道があってもこれを乗越して、協力と融和に励んで行かれる心構えこそ忠実であり、勇気なのであります。如何(いか)に辛(つら)い、悲しい立場に追い込まれても希望は常に忘れない様にす可(べ)きであります。