日々のみおしえ - 4月16日

4月16日

軽はずみ油断の中にあやまちがあると思いて学びましませ

人は人並のことさえも仲々実行が出来兼ねます。人の生活には過(あやま)ち、誘惑、障害が多く、人が発明して造り上げた機械で生命をなくしたり、人がつくった金銭で、楽しんだり悲しんだり争ったりしております。科学が進歩して文化の基礎が乱れ、精神的には迷いが多く、肉体的の悩みは次から次へと病める人を作り、病名のはっきりしない病が多くなるにつれ、其の筋の学者は夜の目も寝ずに薬を研究し、発見をし、努力をしておりますが、肉体の患いを治すことさえも困難であります。次から次へと新薬が作られ、其の薬品で自殺をする人も多い。過ちが大きく、無駄が多く、油断の多い上に、身上の事情が重なって、文化の世であり、発明の世であり、科学の世であり乍(なが)ら苦しんでおる事は誠に遺憾に堪えません。