4月10日
努力せず人にもたれているうちは何時になりても進歩なさらず
人の生活には絶えず困難がつきまとっております。それ故に常に物心両方面に恵まれ、実力を備えて置かなければなりません。不自由な時に、迷える時に、神頼み人頼みをするのはそれは弱い心で、失敗が重なるものであります。神や人に頼む心は悪い意味ではありませんが、力のある人や物のある人に、それらを当にして頼るだけではなりません。神や人に頼む以上は、己れの心を改め、足らない所を心の底から自覚をして、反省すると同時に、正しい道に進まして戴く決意をしなければなりません。自覚も決意も、改めも反省もせず、神仏や人に頼るだけのたのみは許されません。許される頼み方を心掛けなければなりません。