4月5日
お互によき事為(な)せばしあわせに思えど尚も学びましませ
昔も今も聖者の訓戒に偽(いつわ)りはありません。それ故に聖者の訓戒を心に修め、身に行っていく人が一人でも現れて来るならば、世の中の乱れも少なく、立派な人が次から次へと生まれ、争いも少なく、迷信も少なくなります。人の心の迷い程不幸なものはありません。家庭も社会も、迷信にこだわり、卑俗なる奇蹟を信じて行えば、凡(すべ)てが破壊されます。迷いをおこして争いをすることと、仲よく平和にいくことと、どちらを望むかと尋ねれば、どんな人でも迷いや争いを望む人はないと信じます。しかし、幸福を希望し乍(なが)ら不幸の道に走ります。不幸を生み出して行く様な心持ちを早く改めて、誠の道に精進す可(べ)きであります。