3月30日
足らざるを悔(く)い改めて進むなら人に愛され幸になるなり
人の身は常に言語動作を自ら改め、反省しながら進むことが最も必要であります。只盲目的に、実行することは大切であるからとか、なんでもかでも実行すればよいのだと、自分で決めているのはよくない。無駄な知恵を使い肉体を動かして、朝から晩まで努力しながら、人に嫌(きら)われ愛されもせず生活して居る人が多くあります。富に致しましても、私利私欲から、国の為、人の為に活かして使わず、我身だけが可愛いと我がことのみに使い、無駄遣をしている人が沢山あります。富や名誉は、人の為に役立たせる様に授(さず)けて戴いたのであると信じ、悪用せず使っていけば、人から尊敬され愛されて、子孫までも喜ばれるのであります。