3月24日
艱難(かんなん)や苦行の道がありしとも 誠の光りあれば尊とし
万物が成長して行く為にはあらゆる困難が伴います。ましてや人の生活に於ては死を決する所まで苦難があります。それに打ち勝つだけの心身を養わねばなりません。世の中の組織には政府があって、人が生活をしていく為にあらゆる制度を設け、人の協力によって法律をつくり、貨幣をつくり、製品をつくり、人の生活に必要な食糧を増産し、それによって交流をし、生活を行なって居ります。精神を養う為に宗教があり、学問を身に修めて科学があり、人の道を行く上に教育があり、物品を製造して其の交流の為に経済がありますが、それぞれの正しい道をふみはずす為に、身も心も煩(わずら)わして争いを生じ、迷いの心となり、誠の心も曇り、汚れ果てて病み患いが数多く現れてまいります。