3月17日
借り物を奪い合いする心ならやめて苦しむ時ぞ来るなり
世の中には争いが多く、物と物との奪い合い、即ち、生命財産の尊いことを知らず、人の物、我が物と区別したり、又人の物も我が物も省みず、人の借りていることも、自分の借りていることも弁(わきま)えずに奪い合いをすることが多い。働かずに物を貯え、奪い取ろうという心では、必ずその人は人から嫌(きら)われ、終(しま)いに病み苦しむことになります。人の身に病み患いが出てくるのは、神が大きな慈愛をもって悟らしめ、正しい心で正しい行いをすべきことを、教えられるのであります。又人の患いを引き受けて、病み苦しむこともありますが、それは自分自身が過去に於いて人を苦しめたことを、現実の苦しみによって教えられることと悟らねばなりません。